俺のための天体撮影メモ

俺のための天体撮影メモです。

ペルセウス座二重星団h-χ(NGC884, NGC869)

こんにちは,こまです。

今回は初めてメシエ天体ではない天体にチャレンジ。ペルセウス座二重星団,h-χ。

 

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ペルセウス座h-χ二重星団 都内某所から撮影(2021/01/04) トリミング済み

撮影環境

  • Sky Watcher BKP150 OTAW(D=150mm, f=750mm・直焦点撮影)
  • Sky Watcher EQ5赤道儀(1軸モーター・ノータッチガイド)
  • Nikon D5600(改造なし)
  • ISO200 30sec*16 + ISO400 60sec*8

 

画像左側の星団をNGC884,右側をNGC869というらしい。

反省

  写真の出来栄えはかなり満足!前回同様,ヒストグラムをRGB重なるように整えてからtiffに変換し,GIMPで強調処理した。ダーク・フラット補正も何もしていないので強調処理は周辺減光の対応に手を焼いた。せめてフラット補正くらいはちゃんとやらないといかん。恒星の色もしっかり出てて感動したし,なにより天の川領域の星の密度がすごい。今回はいきなりカメラを装着して撮影を始めたから接眼でしっかり見ておけばよかった。

 反省点は,1つ目は微恒星をもうちょっと出したいところ。頑張って出てくるようには調整したが,まだ露出時間が足りない。でもこれ以上露出するとノータッチガイドでは流れるし,光害地なのでこれ以上はキツい。30秒16枚を32枚にして総露光時間を延ばしたい。そうすると30秒*32枚=16分で今回の総露光時間と同じになる。

 2つ目は星が流れてしまったこと。今回は初めて30秒と60秒の多段階露光に挑戦してたが,60秒はさすがに結構流れてしまった。流れてしまうのはどうしようもないから,30秒*32枚を定番にするのが良さそう。ただそうすると微恒星が写るかどうか怪しい。まだ始めたばかりだしいろいろと試してみる。終わり。

 

こま

【リベンジ】M27(亜鈴状星雲)

あけましておめでとうございます,こまです。前回の撮影でしくじってしまったのでM27にリトライ。

 

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M27(亜鈴状星雲) 都内某所から撮影(2020/11/04)

環境

  • 直焦点撮影
  • 感度:ISO200,露出:30sec×16枚,加算平均コンポジット(トーナメント方式)
  • NikonD5600(改造なし)
  • F5反射望遠鏡(口径D=150mm・焦点距離f=750mm)
  • EQ5赤道儀(1軸モーター・オートガイダーなし)
  • 各種処理はGIMPにて

 

 前回に比べ星雲の写りも良く,何より星雲のまわりが真っ黒にならずに済んだことがうれしい。前回はあまりに写りが悪かったからこれでもかと強調処理をしたが,そのせいでまわりが真っ黒になっていた。今回のはそこまで強い強調処理をせずに,ある程度くっきりと星雲を浮かび上がらせることができた。まわりも理想的なグレーになった。

 

RAW現像について

 前回との決定的な違いはいくつかあるが,まずはRAWで撮ること。これは前回JPGで撮ってしまった自分が悪いだけ。

 もうひとつはRAW現像をする際に一度ヒストグラムを調整したこと。強調処理をかける前の画像に対して,RGBすべてのヒストグラムがなるべく重なるように調整した。現像にはNikon純正のCapture NX-Dという現像ソフトを使ったが,いくらでもやり直しがきいたのでソフトを色々いじってみて試しに強調処理したところ,RGBそれぞれのヒストグラムの位置が離れて広がることに気づいた。幅が広がっていると色ムラや光害による青カブリがひどくなった。なので,強調処理をかける前の画像に対してRGBヒストグラムがなるべく重なるようRGBの調整をかけてから現像(tiff形式へ変換)した。これをやっただけで後の工程の迷走していた強調処理にある程度けじめがついた。

 

処理

ダーク補正はなし。強調処理をしていてあまり必要性が感じられなかったのと,根気が足らなかった。フラット補正は,GIMPビネット加工という機能があったので,これを使った。

 

反省

  • 星像流れ
  • 総露出時間

です。星像の流れは極軸合わせが悪いか,撮影中に足場を揺らしてしまったかのどちらか。オートガイダーというのを導入すればなんとかなる?(金がない)

総露出時間に関しては,頑張ればいけそう。極軸合わせの精度には限度があるから,1枚の露出時間を延ばすというよりかは枚数を重ねて総露出時間を延ばす方向でいけそう。星の流れない限度が30秒だとすると,今は16枚で計8分。この枚数を増やしたいわけだが,自分はコンポジットをトーナメント方式でやっているので枚数は必然的に2^nの数字になるが、それだと16枚の次は32枚ということになります。GIMPで手動でやっているので気力と体力が要る...。ここは自分のやる気と相談。終わり。

 

こま

【撮影失敗】M27(あれい状星)

こんにちは,こまです.先日撮ったあれい状星雲(M27)を紹介したいと思います.

まずは,写真。

 

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M27(あれい状星雲).2020/08/05都内某所から撮影.トリミング済み.

機材

 

ひどすぎる!一応かろうじて,うっすら写ってはいるが薄く,完敗.以下に反省点を上げます.

 

反省

  • 誤ってJPGで撮ってしまった
  • ダーク処理,フラット処理を全くしていない

 

色々な問題があるのは間違いないが,まず最大の失敗はRAWで撮影するのを忘れたこと.JPGで撮影してしまったせいで写真のヒストグラムの飽和部分(山の頂点付近)が完全にカットされてしまい,必要だった情報もカットされてしまった.

 

次に,ダーク処理・フラット処理について.上にあげた画像は全くこれらの処理をしていない.画像はトリミングしてあるので特にはわからないけど,周辺減光が半端じゃない.ダークは撮るには撮ってあったが,いまいち「これでいいのか?」という感じがあったので全く使わずに画像処理をしてしまった.元画像さえあれば後でいくらでも処理しなおせるから,後日ダークを使ってもう一度処理をしたい.それと,フラット用の画像も別で用意しておく必要がある.

 

 

---フラットフレーム作成---

鏡筒に半紙をかぶせ,ライトを当てる(曇天の空でもいいらしい).

RAWで適当な枚数を撮影し,ダークも撮影する(同じ環境・同じ枚数).

ダークのみで先に加算平均合成をしてダークフレームを作成し,撮ったフラット用画像1枚1枚からダーク減算をする.

ダーク減算をしたフラット用画像を加算平均合成してランダムノイズを低減.

フラットフレーム完成.

 

 

一方で,今回の撮影で成功したことは星像があまり伸びていないこと.当たり前のことかもしれないけど,以前までは極軸合わせがかなり雑で,露出30秒もすれば像が伸び始めた.しっかり極軸合わせについてネットや説明書で調べて実際にやってみると,1分でも伸びが軽めに収まった.極軸合わせは大事.(結構面倒だったが...)

 

総評としては最悪だが,勉強になることがたくさんあった.M27は7~9月くらいまで見えるから,もう1回ぐらいは撮りたい.画像処理も全くの素人だから,それについても勉強したい.終わり。

 

こま

東京都心で撮る天体写真

こんにちは.こまです.

 

僕は昔から天体観測自体はしていたのですが,見る対象は月や木星土星などの明るく見つけやすいものだけで,星雲などはほとんど見ようとすらしませんでした.(オリオン大星雲(M42)を見たことがあったのですが,いまいち知っている姿と違ってガッカリし,それ以来見ようと思わなくなりました.)

 

ですがつい去年あたりに「天体の姿を写真として残したい」と思うようになり,ついに初めて本格的な望遠鏡やカメラを購入しました.まだ始めて数か月程度ではありますが,その写真の技術の成長記録的なものを付けていきたいと考えています.

 

次の記事から,写真の記録を始めたいと思います.

 

こま