【リベンジ】M27(亜鈴状星雲)
あけましておめでとうございます,こまです。前回の撮影でしくじってしまったのでM27にリトライ。
環境
- 直焦点撮影
- 感度:ISO200,露出:30sec×16枚,加算平均コンポジット(トーナメント方式)
- NikonD5600(改造なし)
- F5反射望遠鏡(口径D=150mm・焦点距離f=750mm)
- EQ5赤道儀(1軸モーター・オートガイダーなし)
- 各種処理はGIMPにて
前回に比べ星雲の写りも良く,何より星雲のまわりが真っ黒にならずに済んだことがうれしい。前回はあまりに写りが悪かったからこれでもかと強調処理をしたが,そのせいでまわりが真っ黒になっていた。今回のはそこまで強い強調処理をせずに,ある程度くっきりと星雲を浮かび上がらせることができた。まわりも理想的なグレーになった。
RAW現像について
前回との決定的な違いはいくつかあるが,まずはRAWで撮ること。これは前回JPGで撮ってしまった自分が悪いだけ。
もうひとつはRAW現像をする際に一度ヒストグラムを調整したこと。強調処理をかける前の画像に対して,RGBすべてのヒストグラムがなるべく重なるように調整した。現像にはNikon純正のCapture NX-Dという現像ソフトを使ったが,いくらでもやり直しがきいたのでソフトを色々いじってみて試しに強調処理したところ,RGBそれぞれのヒストグラムの位置が離れて広がることに気づいた。幅が広がっていると色ムラや光害による青カブリがひどくなった。なので,強調処理をかける前の画像に対してRGBヒストグラムがなるべく重なるようRGBの調整をかけてから現像(tiff形式へ変換)した。これをやっただけで後の工程の迷走していた強調処理にある程度けじめがついた。
処理
ダーク補正はなし。強調処理をしていてあまり必要性が感じられなかったのと,根気が足らなかった。フラット補正は,GIMPにビネット加工という機能があったので,これを使った。
反省
- 星像流れ
- 総露出時間
です。星像の流れは極軸合わせが悪いか,撮影中に足場を揺らしてしまったかのどちらか。オートガイダーというのを導入すればなんとかなる?(金がない)
総露出時間に関しては,頑張ればいけそう。極軸合わせの精度には限度があるから,1枚の露出時間を延ばすというよりかは枚数を重ねて総露出時間を延ばす方向でいけそう。星の流れない限度が30秒だとすると,今は16枚で計8分。この枚数を増やしたいわけだが,自分はコンポジットをトーナメント方式でやっているので枚数は必然的に2^nの数字になるが、それだと16枚の次は32枚ということになります。GIMPで手動でやっているので気力と体力が要る...。ここは自分のやる気と相談。終わり。
こま